日光白根山(残雪期)に登る
日光白根山に2014年5月初旬に登ってきた。
天気:晴れ
気温:麓で6℃(07:00頃)、頂上でもさほど変わらず(11:00頃)
風 :麓で微風、頂上はやや強い
ルート
ルートは大きく3つある。
1.丸沼高原スキー場 (片道3km程度)
2.菅沼登山口 (片道4km程度)
3.湯元本通り北駐車場(片道5km程度)
丸沼高原はリフトがあって一番距離も短い。
当初はこのルートを考えていたが、リフトの稼動に大きく左右されるので今回は菅沼登山口から登ることにした。
もうひとつの理由は、今回は一般道でいろは坂側から向かうため、仮に菅沼登山口がみつからない等のアクシデントがあった場合に丸沼高原に向かえばよいと考えたため。
やはり地図は必要。
登山ログ
朝4:45頃。
コンビニで朝食購入とトイレ休憩。
既に日が昇り始めている。
R120を進むと日光白根山が左手に見えてきた。
ガスの中に山頂が隠れている。
(全てISO1600固定で撮ってしまったため全体に明るすぎになってしまった)
いろは坂から向かい、トンネルを抜けると天候が崩れた。
数分で右手にキャンプ地が見えてくる。
左手に茶屋。これが登山口の目印になる。
この茶屋の手前が登山口になっている。
朝早いとロープが張られて入れない。
ガイド誌に記載のトイレはおそらくこの茶屋のものなので朝早いと利用できない。
駐車料金は1,000円、らしいが誰もいない。
06:30、菅沼登山口駐車場に到着。
既に車が1台。
ここが菅沼登山口入り口。
積雪1mはある。
6本爪アイゼンしか持っていないので朝食を食べながら登るか諦めるか考える。
後から数組来たが、みんなアイゼン(6本から12本爪)だったので、行けるところまで行くことに決定。
07:30頃登山開始。
15分ほどで日光国立公園の看板が出てくる。(写真ナシ)
付近にはたくさんの足跡があり、どちらに進むか悩む。
方角的には左手に白根山だと思うが、右手から捲いて登るルートだったと思い、看板に向かって右手奥に向かって進む。
ところどころでピンクのリボンを目にする。
白根山への目印に思える。
しばらく進むと道が3つに分かれている。
先行者の足跡は右なので右へ。
正確には右のルートの左端を進む。
木にピンクのリボンが巻いてあり、これが目印として使えそうだ。
(ただ、過信していいとは思わない。)
まだこの辺りはそれほど苦労せず登れる。
今回の装備
・夏靴(KEEN)。
・6本爪アイゼン(ISUKA)。
・ヒザ下までのゲイター(ISUKA)。
ISUKAは安物メーカーぐらいにしか考えていなかったが、自分レベルの初心者には十分使える。
ピンクの目印。
先行者の足跡をトレースしていたつもりだったが、いつの間にか古い足跡をトレースしていたことに気がついた。
左端を進んでいたので、足跡を求めて右に向かって進んでみたが見当たらず。
とりあえず展望も開けるだろうから登れるところまで登ってみることにする。
この辺りまでくると、四つん這いで登ることも何度かあった。
下が木の枝で雪が少ない場所があったり、踏み抜くと片足は完全に埋まる。
登った結果。何もなかった。
木が短いのではなく先端しか雪の上に出ていない。
踏み抜くと簡単に埋まるのでとても危険。
とりあえず周囲を撮影。
今いるところはある意味頂上で、左右に下るのは難しい。
引き返すしかない。
左手側に雲で見えないが、山頂を発見。
おそらく白根山だろう。随分と距離がある別の山に見える。
まだ8:30なので戻りながらルートを探すことにする。
しばらく下りるとピンクのリボンが横一列に並んでいるところを発見。
登りの時は気がつかなかったが。
山頂方向へ向けて横にトラバース。
林の隙間から複数の足跡が見え始めた。
その先には湖?が見える。
弥陀ヶ池だった。(写真ナシ)
弥陀ヶ池を越えて右に行くと頂上へのルート、左に行くと五色沼へのルート。
(立て看板の記載と雪に刺さっている道標とが合っていない気がする。立て看板が正しいのでは)
菅沼登山ルートに戻って、弥陀ヶ池から白根山を撮影
頂上を目指して登りはじめる。
ヒザ下まで雪に埋まるのは当たり前で、ひどいと股下まで埋まる。
完全に嵌ると周りの雪を掻いて自分の足を掘り出す必要がある。
木や岩の影響で雪が締まっていないところで特に踏み抜く危険が高い。
踏み抜いた時に勢いよくぶつけてしまうとケガをしかねない。
前評判通り眺望がよい。
真ん中に五色沼。
(写真は白っぽくなってしまったので加工)
真ん中に弥陀ヶ池。
手前の小高いのが座禅山と思われる。
さっき間違えて登ったところ。
頂上まではもう少し。
すごい傾斜。直登ルート。
正規ルートはこの少し手前を右に進む。
ただ、正規ルートに進むところも急なため、
みんな間違えてまっすぐ登ってしまうようだ。
直登ルートで登ったところ。
雪でよく見えないが傾斜がきつい。
ここで一旦、周囲を撮影。
よく白根山の写真で見る崖の部分。
山という文字に似た山の形で印象深い。
山の形に似ているとして、もし自分が登っているほうが頂上でない
こともあるのだろうか。
この辺りは雪よりむしろ岩場が多い。
アイゼンはつけたまま登る。
山頂到着。
と思ったが、標高を示す記載がない。
この道標も白根山の方向を指しているように見える。
とりあえず周囲を撮影。
やや、あっちの岩の方が高い気がする。
近くにいた登山者に聞いたところ、やはりあっちだった。
ただ、直線でも一旦8mぐらい下りないといけない。
この直線ルーとは、まず下りるのに急な岩場を四つん這いで下りて、その後ズブズブの雪の川を越えて、更に写真の急斜面をまた登らないといけない。
これは思ったよりは楽だったが、単にこれまでの道中が大変だったから感覚的に楽に感じられただけだと思う。
11:00到着。
ここもそれほど広くはない。
頂上からの展望を撮影。
丸沼高原からの登山者に聞いたところ、ほとんど雪で苦労しなかったとのこと。
下山を開始。
雪の川を下っていこうと思ったが、淵まで行って覗いてみるとここも急斜面だった。
行動不能になっても誰も助けに来ないだろうから諦めてもと来たルートを辿って隣の山頂っぽいところへ。
昼飯でも食べようかと思ったが風が少し強く、休憩していると寒くなってきた。
アウターを羽織り、風が遮れる場所を探したが、ちょうど良い場所もなく、ゼリー飲料で済ませて下山開始。
下山しながらピンクのリボンがちゃんとあることを確認。
なぜ登りで間違えて座禅山に行ってしまったのか。
おそらくこのリボンを見逃したため道を間違えた。
(写真は登りのイメージで撮影)
左端にリボンがついた木がある。
ここでリボンのある左へ真横に進む必要があった。
13:30 駐車場に到着。
道を間違えたとはいえ、意外と早く帰ってこれた。
思えば昼飯を食べていない。
ゲイターがズレて靴の中に雪が入り中はビチャビチャになってしまった。
手袋も雪が入ってビチャビチャだったが、厳冬期だったら両方凍傷になってしまうのだろう。
アイゼンは岩場も登ったが刃が欠ける、曲がるといったこともなかった。
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