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2017年7月30日日曜日

水泳の準備、最低限の持ち物は

水泳を始める人へ


ジムで始める場合、その他温水プールで始める場合。

持ち物


プールへの持ち物
必須 水着
水泳キャップ
タオル
ゴーグル
必要に応じて 耳栓
くもり止め
ケア用品として 目薬
化粧水、クリーム


メリット

他のスポーツに比べると、洗濯物も少なく、靴が不要な分、荷物も軽い。

一見、お金がかからなそうに見えるが、毎日のようにプールに行っていると、約3ヵ月くらいで水着がダメになる。

デメリット

おそらくポリウレタンが塩素のダメージ受けるためで、生地の張りがなくなりヨレてくる。

水着は高い物でも寿命は変わらないので、トレーニング用なら安いもので十分だと思う。





水着の選び方

基本的にみんなトレーニング用か競泳用なので海パンでは浮く。実際に浮力もありそうだが、泳ぎにくいだろう。。

無難に裾が太ももあたりまであるボックス型を選べばよい。

インナーは個人の好み。水着の内側に簡易的なものがついてる製品もあるので、実際使っている人は少なめだと思う。

いわゆるボックス型。裾の短めの製品よりちょっと高い。

水泳キャップの選び方

大きく分けると、

  • メッシュ
  • 化繊のもの(水着と同じような素材)
  • シリコンでできているゴム状のもの

がある。


失敗の数だけ増えるキャップ

好みで選んでよいが、それぞれにメリット、デメリットがある。

メッシュか化繊が使いやすいと思うが、特にメッシュは水流を直に受けるので、頭髪が傷みやすい。
メッシュ。一番ストレスがなかった。

化繊。オーソドックス。不満は少ない。

具体的には髪は脱色して、枝毛が増える。

余談だがメッシュは透けているので、髪が薄いとその部分が傍から見て目立つ。


シリコンは水流の直撃を受けない分、髪へのダメージは少ない。
シリコン。この締め付けがたまらない。。

頭の大きさによってはキャップの締め付けが強すぎて血が止まっているんじゃないかと思えることもある。こうなると着けていられない。

また、内側もゴム状のため髪が引っ張られ、装着にはコツが必要である。

このようなデメリットを解消したもので、内側が繊維で外がシリコンになっているものがある。少し柔らかめでゆったりしているので、こちらの方をお勧めする。
内側だけ繊維なので被りやすいが中で髪の毛が遊び、引き連れて抜け毛に。。

しかし全体にゴムの張りが弱く、キャップの中で髪の毛が遊ぶ。長めだと髪がくるくるとねじれていつの間にか引きつる。

結局、今はメッシュを被り、その上に柔らかめのシリコンを被っている。

変遷としては、

  1. 化繊(不満はなかったが劣化した)
  2. メッシュ(気に入っていたが髪のダメージが気になる)
  3. シリコン(頭が痛い・・)
  4. 内側が繊維で外側がシリコン(中で髪の毛が遊ぶ、引きつって痛い)
  5. メッシュ+内側が繊維で外側がシリコン

なお、4番を我慢すると生え際の髪の毛が引き抜かれていく。。

ゴーグルの選び方

色はミラータイプが良いと思う。
ミラータイプ。これはプレミアムアンチフォグなので4か月くらいは曇らない。

ミラーじゃない人が正面からバタフライや平泳ぎで泳いでくると、たまに目が合うので怖い。一方、ミラーは泳いでいないときどこを見ているか怪しいから、私はだいたい外している。

大きさは好み。

レンズの淵にゴムがなく、カップのままの製品もある。顔の形状にフィットしていれば水が入ることはないのだろうが、使ったことはない。ずっとつけていて痕が残らないのか気になる。

曇り止め

SWANSのスイマーズデミストが良いと思う。
可もなく不可もなく。
不可がないという事はとても重要。

目薬

昔は目を洗うように指導されたが、今は逆に目は洗わないのが主流だと思っている。
だからと言って何もしないのではなく、目薬を点眼しておくのがよい。
6年経つが視力が悪くなるといった事は起きていない。

タオル

ちょっと拭きたいときに手軽に拭けるマイクロファイバーのフェイスタオルと、シャワー後に身体を拭く大きめの普通のタオルがあればよい。

スイムタオル1枚あれば両方に使える。が、髪を拭くのには不向き。

脱衣室に備え付けのドライヤーがあればなんとかなる。


化粧水、クリーム


塩素のせいか意外と顔がキシキシするので、持っていた方がよい。
大きいものは不要なので、小瓶に小分けにして持っていくのがよい。


耳栓

使っている人、使わない人が同じくらいいるので、好み。

スポンジ状のものとゴム製のものがある。

スポンジ状のものは潰して耳に入れると形状が復元してくるのだが、違和感があるので自分はゴム製の物を使っている。


ジムのプールの利用について

ジムの場合は、一度見学させてもらうのが良い。

とは言え、細かいところの説明は端折るので、大まかには次のようになる。

受付を済ませる。

更衣室で着替える。適当なロッカーに荷物を入れて鍵をかける。

プールサイドにはタオルなどを持っていくことは可能。

ジムなら飲み物も持ち込み可、公共の温水プールだと制限している可能性があるので事前確認が必要。

ジムの場合は更衣室とシャワールーム(風呂)が隣接されているので、この区間は裸で行き来して大丈夫。

最初は念のため裸でうろちょろせず、みんなの行動を見ておいた方がよい。

公共の温水プールもだいたい同じ。

プールはコースごとにルールを決めている事が多い。

だいたい、スイムウォーク(歩き)用、初心者用などのレベル分けがされている。

その他、往復用、片側通行用、レッスン用、パドルフリー、子供用などがある。

なお、子供用のコースは水深を浅くするためにプールの底にブロックを敷き詰めていることがある。設備によっては自動的に水深を調整できるところもある。

段差が同じ水色だと見分けが付きにくく、レーンを移動するときに脛を打つことがあるので注意が必要。

また、クイックターン禁止だったり、バタフライ禁止などのレーンごとのルールを設けている場合もあるので、最初はスタッフに聞いた方がよい。安全面でも。

1レーンの中で往復するコースも多い。

往復の時に手や足がぶつかる事もままある。が、お互いさまなので、みんなあまり気にはしない。

泳ぎ終わったら。

ジムにはお風呂やサウナがついてたりする。石鹸やシャンプーも使える。

シャワールームでプールの塩素を洗い流して着替える。

公共のプールでは石鹸、シャンプーなどを禁止しているところが多い。

脱水機があれば、水着をゆすいでから脱水機に入れて脱水しておくと、水気の抜けた状態で持ち帰れるので楽。








2016年8月12日金曜日

スマホで内視鏡



耳掃除がキレイにできているか確認するのに、耳の中が見れるようなカメラが欲しいと思っていた。耳掃除のために耳鼻科に行くのも躊躇われる、というのが一つの理由である。


探してみると、5.5mm径でLEDライト付き、防水というちょうど良さそうな製品があった。

サンコー THANKO
MCSFAD02 [Android対応 5.5mm径 内視鏡 ケーブル 1m]




この製品は工業用内視鏡で、隙間から差し込んで落下物を拾ったり、ミラーで内部をくるりと撮影する用途らしい。

先端のアタッチメントを変えることで対応できるようになっている。


5.5mm径で耳に入るのかはよく分からないが、更に小さい物は高い気がするので、ひとまず購入して試してみることにした。5,000円以下なのは良い。


試した結果


  • 耳には入りそうにない。入り口付近で接写できるので、医者が目視するのと同じレベルでは見れそう。
  • LEDライトは無段階で調整可能。明るさが問題になることはまずないだろう。
  • マクロ撮影が思ったほどできない。耳で言うと、ぼやけてまったく分からない。
  • レンズ付近で熱を持つ。LEDライトのせいだと思う。耳だと少し熱い。

考察


マクロ撮影さえ対応できれば、当初目的は達成できそうなことが分かった。
もともと工業用なので、当然の結果と言えるかもしれない。




改めて、マクロ撮影が出来るか簡単に評価してみることにした。



マクロ撮影の実験


拡大するためには凸レンズを使う必要がある。

マクロ撮影も基本的には同じだと思う(カメラのことはよくわからないが焦点距離を短くする)。

手頃な凸レンズなど見つからないので、代わりに水滴を使って凸レンズとする。


被写体(スマホで撮影)


この10,000円の下に横に伸びているラインを拡大していく。
なおスマホの解像度が高いので、結構拡大できる。
試せばわかるが、「NIPPONGINKO」と書いてあるのがわかる。



実験1:サンコーカメラ、通常時


およそ27mmくらい
(カメラはちょうどメモリの裏辺りに映ってる)

撮影した画像。
画像を拡大しても解像度的にも細かくは見れない。
これ以上近づけてもぼやける。



実験2:サンコーカメラ、疑似凸レンズ使用時



先端に水滴をつける

およそ15mmくらい

10,000円の下のラインのところ。
ここまでマクロ撮影することができた。
なんとなく文字もわかる。


マクロ撮影の実験結果


半面が凸レンズでもある程度の効果が期待できそうだとわかった。

なお、半面が凸レンズの場合、レンズの中心と外側では焦点距離が前後にずれてしまうため、本当はレンズ側で補正が必要のようだ。しかし5.5mm径でそこまで気にするほどの事ではないと思う。



意外だったのはスマホの解像度の高さ。

工業用内視鏡に凸レンズを着けたり頑張ったとしても結局耳に入らないのなら、外からスマホで撮影しても同じレベルだと言える。


ChoromeCastを試したことは無いが、もしスマホのカメラで耳を撮影しながら、その画像をTVに表示できるなら、それも1つの解かもしれない。












2016年6月5日日曜日

白馬大雪渓 反省会 2016 GW

白馬大雪渓 反省会 2016 GW


今回もいろいろあった。

次の山行に備えて反省会。


1.登り7時間。体力が必要。


標高差が意外とある


コースタイムは6時間ぐらいだが、健脚でもなく、休みも多めなので7時間かかった。


標高差は白馬山荘までで1600m。

これは富士山の5合目から頂上に登るよりもきつい。


猿倉荘 1232m

白馬山荘 2824m


山旅ロガーのログを地図ロイドで表示。

ほぼ7時間かかっている。



ピッケルよりはストックのほうが楽


普段はダブルストックで登るが今回は最初からピッケルを使った。

これも足に負担がくる要因だったかもしれない。


縦走用ピッケル
ブラックダイアモンド レイブンプロ 55cm
グリップにテニス用の滑り止めを巻いている。下のほうは捲れあがった。
ブレードは普段持つところなので冷たくないようにテープを巻く。これもテニス用。
リーシュはモンベル。腕に通したり肩掛けが出来てよい。


足が重い。冬靴に12本爪アイゼンの装着。


冬は靴も重いしアイゼンの重さも合わさると脚上げの負担は大きい。

雪道では雪の高さ分、余計に脚上げも必要なので、足の付け根が痛くなってしまった。



冬靴はノースフェースのVerto S6K(片足905g)
アイゼンはブラックダイアモンドのセラックプロ(片足445g)
ワンタッチモデルは装着し易いし、安心感があってよい。


片足に約1,350gの重りをつけて、7時間かけて歩くのは大変。

(健脚の人から見れば何を言っているのか分からないだろうが)


6本爪アイゼンでもよかったかもしれない。
軽いメリットがある。逆につま先が滑るデメリットもある。


2.ゴンドラが強風で動かない。山以外の予定も準備しておく。


木曽駒ヶ岳で大雨に遭ったときもそうだったが、関東から数時間かけて遠征してきた訳で、天候不良だからといって何もせずに帰る訳にはいかない。

今回はゴンドラが動かないだけで他の山に登ることは可能だったが、天候に左右されないような別の遊びも準備しておくべきだと思う。

穏やかに見えるが、上のほうは14m/sくらい吹いていそう。
麓でも時折、強めの風が吹いていた。


とは言え、山あいにアウトドア以外のレジャーがある気はあまりしないが。

釣りはよいかもしれない。雨でも釣れる。




3.尻セードは意外と危ない。


尻セードは登山パンツのまま滑ってもよいのだが、ウェアのダメージは大きい。

色も褪せてしまうし、撥水効果もなくなってしまう。


今回、尻セードをするつもりはなかったのだが、予てから緊急の際には「まな板」が使えるのではないかと思っていたので、今回試すことにした。


これは在りし日の「まな板」の雄姿。
正しい使い方をされていた。


勾配に緩急があるが、結構スピードが出る。


アイゼンを引っ掛けて足を骨折した人もいるらしい。

もともとアイゼンは止めるためのものなので引っ掛かるのは当然だが、実際に危ない。


白馬大雪渓は巨大な滑り台のようなもの。
尻セードをしていると滑落と間違われそう。
(滑落するほどの急斜面ではないと思う)


順調に距離を稼いでいると雪の中に隠れていた落石にヒット。

尾てい骨を強打した。頭のてっぺんまで衝撃があった。


幸いウェアは破れなかったが「まな板」は大破。




大破した「まな板」。これも100均。
リーシュを着けてないと「まな板」が勝手に滑って行ってしまうので危ない。
シュールで面白そうだが、きっと笑えない。

この衝撃でよく無事に帰ってこれた。
2週間くらい痛みが取れなかったが。



おそらく骨にヒビは入っていないと思うが、危なく行動不能になるところだった。

落石のあるところでの尻セードは注意が必要。


「まな板」に限らず、プラスチック製のものは同じような結果になるはずなので気をつけたい。


次はこれでやろう。
これが大破したら諦めよう。




4.汗で濡れて服が冷たい。


汗で濡れたウェアがお腹の辺りで身体から離れていてとても冷たくなっていた。

身体で着乾わすなんてことをしたら逆にお腹が冷えてしまう。


しかしここまで気が付かないとは。

初めてファイントラックのフラッ・・、スキンメッシュが役に立った。

夏に使ったときは不要だと思ったが、冬は良いかもしれない。


この後は、スキンメッシュとウェアの間に吸水性の高いタオルを巻いてお腹の冷えを防ぐとともに汗を吸収するようにした。

ウェアは身体にピッタリ張り付くぐらいのものが良いかもしれない。



5.渡渉がある。


冬山で渡渉があるとは思わなかった。

といっても幅は距離にして4mくらいだろうか。


意外としっかり流れている。

この石の上を飛び飛びに歩けばあまり濡れないのだが、滑ったり転んだりすると大変なことになる。

水深が10cmくらいあるので、川底を歩くと堰き止められた水が足にあたり、もう少し高い位置まで水が上がる。

くるぶしの辺りまでしかないブーツだと濡れてしまうと思う。


6.無謀な計画は慎む。山荘で泊まるお金は持っていく。


猿倉を04:00に出れば6時間で山頂、上手くいけば稜線を歩いて白馬大池、栂池まで行けるのではないか。とか、無謀な計画を立てない。


前日夜、ガストで作戦を練る。
栂池から猿渡へはバスを乗り継げば行けそうだった。
しかし、ロープウェイ乗り場まで営業時間内に辿り着くのは難しい。



山荘を利用する予定が無くても宿泊費くらいは持っていくこと。

下山者に声をかけたところ、前日の強風で山荘で足止めをくらっていたとのこと。

そうすると、2日分くらいは持っていたほうが良いかもしれない。



考えてみれば紙幣の重さなんか微々たるものなので、テントを担いでいくよりも1万円握っていったほうがどんなに楽かと思う。


しかし、山荘が快適かというと、そうでもない。

富士山では上下は狭くて足は伸ばせないし、左右は布団半分の大きさにみんなで寝るスタイル。

雲取山では5,6人のグループと一緒になってしまい、なかなか眠れなかった。

山まで来て人に気を遣うのは何か違和感がある。




7.時と場合でピーボトルも必要。


登り始めにトイレに行っておけば、だいたい後はトイレを気にすることなく目的地まで行けていたので、あまりトイレを気にすることはなかった。

場合によってはその辺でしてもよいだろう(環境には気を付ける必要があるので、登山道から外れて、植物の無い辺りがよいのだろうか)。


今回は全く別のケースでピーボトルが必要となった。

夜駐車場に着くと、車が40台くらい泊まっていて、おそらく中で就寝している。

ヘッドライトを点けてその辺で音を立てながら用を足すのは難しい状況だった。

こんな事もあるのかと思い、これからは持っていくことを決めた。

100均で安く買えるヤツで良いのではないか。
何も入れなければ重くもないので苦にならないだろう。




8.腕時計を忘れた。


スマホで時間を確認するのは不便だった。

コンパスは予備のコンパスは持っていたから良かった。


予備のコンパス。
今回も役には立たなかったが、これを持たずに道に迷うと大バッシングを食らう。
実際、方角は大事。
精神的支柱。



番外編:良かった点


1.地図の準備


今回も山岳ロガーと地図ロイドを使った。

白馬大雪渓で道に迷うことはないと思うが、白馬乗鞍岳ではハイマツに行く手を遮られ、ハイマツ伝いに歩いていると、距離、方角がよく分からなくなった経験がある。

そんなときに、地図でトレースできるのは大きい。


GPSログでルートが分かる


事前に地図をキャッシュしておくことで、通信ができないときでも地図の表示が可能。

山に行くときはその山域の周囲をキャッシュに取り込んでおくのがよい。


その他、スマホに地図を入れておくのも便利。

普段はパワーポイントに地図、ルート、時間、その他温泉とかいろいろな情報をまとめて入れておくようにしている。

スマホのバッテリーを節約するために通信が不要なときはフライトモードにしておくのがよい。


2.行動食、レーション


ゼリー状の朝バナナ、朝マンゴーがおいしいのでよく持っていく。

基本的に水分がないパサパサしたものは山食には向かない。

これは遭難などして水が尽きた時にカロリーメイトを食べるのが辛いといった事から想像できる。


今回は井村屋の「チョコえいようかん」がとても良かった。

やはりチョコはすごい。
食べた瞬間に元気になるのは「大量の糖分がきた」と脳が反応しているからだろうか。



3年も保つので保存食としても使える。



スニッカーズも好きだが、やはりべた付くのが気になる。
えいようかんは最初からべた付いているので気にならない、という意外。



3.日焼け止め対策


地味に問題になるのが日焼けだと思う。

普段は顔・体に使える日焼け止めクリームとリップクリームを準備している。



べた付かないで汗にも強い。
サラフィットUV。
顔、身体に使えて厚塗りしても白くならない。
しかも油っぽさもない。
まさに今のところ最強に使える日焼け止め。


また、雪目対策にサングラスが必要である。

サングラスは正面だけではなく、サイドからの日差しも防げるようなタイプがよい。

加えて悪天候時に備えてゴーグルも持っていたほうがよい。


白馬大雪渓 2016GW


白馬大雪渓 2016GW


去年は道が分からず山頂まで辿り着けなかったので、今年は再挑戦。

栂池からゴンドラで、白馬大池でテント泊、翌日に白馬山頂といった計画。

しかし強風でゴンドラが動かず。

ゴンドラ乗り場。
諦めて写真だけ撮って帰る。




11:00まで待ったが動かないので今日は諦める。

翌日に白馬大雪渓ルートで白馬山頂へ。


日帰りまたは、調子がよければ猿倉→大雪渓→山頂→白馬大池→栂池もアリかと思ったが、とんでもない登りだった。


思えば、

  ・ 富士山の5合目からの登頂で標高差 1,400m

  ・ 白馬の猿倉からの登頂で標高差 1,700m

なのだから、白馬のほうがきつい。

白馬乗鞍岳側から見た白馬大雪渓(Google)

馬乗鞍岳側から見た白馬大雪渓(2015)
滑ったら死ぬんじゃないかと思って見ていた。




しかも冬靴で12本爪アイゼン装備。とうぜん雪道。

後半は休み休みで山荘まで7時間を要した。


健脚でないのは自覚しているので、7時間は想定しておくべきだったが。


山荘で1泊して、帰りは尻セードで距離を稼いでなんとか帰った。

尻セード時に石に当たってとても痛い思いをしたが。


辛いのだが、その分「成し遂げた」感があるから困る。


以下、山行記録。





30日。

天気予報を見ると、白馬山頂の3,000mで風が弱まるのは2日(月)だけ。



このため登頂は2日で決定。

必然と1日(日)中に栂池からゴンドラで登って、白馬大池でテントを張る必要がある。


白馬大池の標高1,800mくらいだから予報では風速は14m/sで意外と風が強い。


テントは非自立のテラノヴァなので、設営も設営後も不安がある。


TERRA-NOVA LASERCompetition1
ダブルウォールだが軽い。
居住スペースは意外と快適。
風に強いのかは試してみるしかない。



1日 朝05:00 栂池高原スキー場 駐車場
雲が多いが雨は降らなそう。
ゴンドラが動き出すまで休憩。

7:00過ぎ

駐車場でも時折強めの風が吹く。

まさかゴンドラが動かないって事はないよな、と思っていたら、本当に運転見合わせとなってしまった。

テントの心配をしている場合ではなかった。


ゴンドラ待ちのスキー客はとても多かったが、10:00頃には諦めてしまったようだ。


結局11:00まで待ったが動かない。諦める。



次に行くところの当てもなく、とりあえず道の駅小谷で風呂に入る。

道の駅 小谷
駐車場も結構広い。GWなので混んでいたが。
深山の湯は620円。お昼を食べれば半額。



山に行くときは、やはり山以外の予定も立てておくべきだ。

ここの風呂はその日のうちなら一度出てからまた入って良いらしい。



行く当てもないが日本海を目指す。
日本海側に近づけばお店は多いはずなので、時間は潰せるだろう。

日本海側に到着
姫川の汽水域(GoogleMAPより)

コンクリート工場の脇辺りに車を停めて休憩。
・・仮眠を取るといつの間にか日が暮れていた。


1日 夜。

ガストで夕飯を食べながら、雨飾山か白馬大雪渓か悩む。


ただ、スマホで調べるには通信制限的な限界があり、多少は調べてきていた白馬大雪渓に決定。

(通信制限:楽天モバイルは3.1GBのパックだと3日で540MBという縛りがある)


とりあえずナビを頼りに猿倉荘を目指す。




ガスト糸魚川店から猿倉荘へ

近くのマックスバリューが24時間営業していて便利



車のナビよりもスマホのGoogleのナビのほうが優秀だと思う。

スマホが無かったら辿り着けなかったかもしれない。


すれ違いできないような山の一本道を登っていくとやっと山荘へ。



夜中25:00頃、猿倉荘に到着(写真は朝方のですが)


すでに40台くらいの車が停まっている。


みんな寝ているのだろう。

テントで泊まっている人もいる。


なるべく静かに移動して車を停め、ライトを消してエンジンを切る。静寂が訪れる。


自分も寝ようと思ったが、そう言えばトイレに行く間もなく駐車場まで来てしまった。


途中は山道だったし、駐車場にトイレがあるかよくわからなかった(実際は少し離れた猿倉荘の左上方にある)。


外に出てしようかとも思ったが、この静寂の中でヘッドライトを点けて用を足すのは無理。

今回はしょうがないので、ペットボトルを使ってうまく用を足した。


まさかピーボトルが必要になるとは。

これからは車に積んでおこう。

100均で買ったボトル。これをピーボトルにしよう。
だが、こぼれると悲惨なので信頼のおける品がよいかもしれない。







なお猿倉荘の駐車場は宿泊客以外は使えない。

この看板にあるように直進した先の駐車場に停める。

夜だとイチイチ読む気はしないが。

宿泊者以外は直進。


2日 早朝

周りが動き出す。ヘッドライトのランプがところどころで点く。

朝4:00頃。
まだ少しくらいが先発隊が登り始める。
準備を終えて猿倉荘で登山届を出す。


すぐ脇が登山道


もう雪がある

ここから

林道
おそらく道に迷うことはないと思う。


まさか渡渉があるとは。

この程度で渡渉と言うかはわからないが、靴が濡れる可能性があれば渡渉と言っていいだろう。


結構流れがある


くるぶしぐらいまでの靴だと濡れてしまうかもしれない。

冬靴(VertoS6K)ではあるが、それでも不安。

行きで靴の中を濡らす訳にはいかない。

Verto S6K Glacier GORE-TEX
これでも不安。





動画も撮っておいた。


石の上をうまく渡ればそれほど濡れないが、滑ったり転んだりすると余計悪い。



さらに進むと、崩れそうなスノーブリッジ。

5月でもこんなに溶けてしまっているのなら、夏は無くなっているのかもしれない。
むしろ無いほうが安全。

落ちたら最悪。
だが毎年誰かが落ちて崩すのだろうか。

05:46 林道を終えると後はひたすら雪渓を登る。

白馬尻小屋だか山荘だかは見当たらなかった。
雪の中だろうか。

徐々に高度が上がっていく。


07:44 スキーにシールを貼ったスタイルが多い。
むしろ山登りの人は10%もいない。
ヘルメット所有率は40%くらいか。

どこからでも落石が落ちてきそう。

ただ、落石が頭の高さに飛んでくるようなイメージはわかない。

どちらかというと滑落時に落ちている石で頭をケガする可能性のほうが高いかもしれない。


頭上からの落石は本当に怖い。カン、、カン・・、カンーー、ヒュゴッ!って感じで落ちてくる。


雪崩の跡のようだ。
白馬大雪渓は雪崩も要注意だ。

09:00 登り始めて4時間。
この辺りでゴールが見えてないと気が滅入る。


流石に疲れてマンゴーヨーグルトを飲むが、イマイチ元気が出ない。夏は一瞬で元気が出たのだが。

続けて井村屋のチョコのようかんを食べる。これはすごい。

チョコを食べたような感じですぐに元気が出た。



これは良い。やはり糖分は一瞬で回復する。
チョコだとべたつくが最初からべたついてれば気にならないという不思議。

災害時の保存食にもなるので買い置きしておいてもよい。



10:30 頂上宿舎が見えてきた。
開いていないので、岩の近くで小休止。


靴が重いせいか、雪道のせいか。

右足付け根も痛く、休み休み登る。


山荘に泊まることを考え始める。

しかし山荘が見えない。このまま帰ろうか悩む。


スマホで調べると近いはずなのだが。もう少し登ってみるとやっと山荘が見えてきた。

11:30 あと少しで山荘だが、なかなか着かない。

12:00 白馬山荘に到着。
予約なしだが快く泊めてもらえた。


白馬山荘は夜と朝の食事込みでだいたい1万くらい。

自炊の場合は室内の自炊場も貸してくれる。

ちなみに食事はとてもおいしい。

布団はとても冷たかった・・。まあこれはしょうがない。

夏の最盛期は混むのだろう。 
とりあえず部屋で一息つく。

15:00 山荘から山頂までは30分程度で行ける。
暇つぶし気分で山頂に向かう。
荷物をほとんど置いていけるので楽だ。
かなり風が出てきた。

斜面によっては雪がまったくない。
不思議だ。
看板にエビのしっぽができている。


雪庇。
危ないから近づかない。

やっと山頂に到着。
2年越しで登頂。



三国境、小蓮華山~白馬大池への稜線ルート

こんなに険しいところを登ってきた訳ではないが随分高いところまで来た感じはする。



今回初の12本爪アイゼン。
BlackDiamond セラック プロ。
やっぱりワンタッチは便利。

6本爪で登っている人も何人かいた。
前足の爪がない分滑るはずだが、それほど急登はないので問題なさそう。

山荘で買ったビールを飲む。贅沢。
すぐにお腹が膨らむ。
標高が高いからだろうか。

サンセットでも見ようかと思ったが、風が強くてとても寒いので撤収。


山荘に帰って、道具は乾燥室で乾かす。

17:30 夕飯をおいしく食べた。

あとはTVや本が置いてある部屋で暖かく過ごす。

今年も北アで遭難や事故が多発している模様。風が強いせいかもしれない。

いろいろとあったらしい(写真は4日のニュース映像)




部屋はこんな感じ。
今日は部屋に2人だけだったので広々と使えた。

3日 05:30  朝食

これもおいしかった。

朝からご飯とお味噌汁をお代わりして満足した。

06:30 下山開始。


先発隊はもう見えない

雪面は締まっている。
サクッサクッという感じ。

本来は楽しく下るのが登山なのだろうが、すでに足が痛いので尻セードで距離を稼ぐ。

傾斜があるとかなりスピードが出る。
アイゼンを外さないと引っかかって危ない気もするが、アイゼン外して止まらないのも怖いので着けたまま滑る。



尻セード中におもいっきり落石にヒット。石が雪に埋もれていたようだ。

尾てい骨が割れたかと思ったが大丈夫だった(?)

危なく行動不能になるところだった。

2週間くらい痛みが残った。

まな板で尻セード。
リーシュ代わりにスリングをつけた。
落石にヒットしてバキバキに割れた。

去年はちゃんと「まな板」として使ってました。



07:50 登るときは無かった巨大な裂け目が発生している。

ヒドゥンクレパスとかシュルンドに落ちることもあるかもしれない。
1人山行の場合は特に注意しなければならない。
落ちたらどうやって登るか考えておく必要がありそうだ。


空洞の上はだいたい雪が黒く変色しているような気がする。
一度開いて閉じたからだろうか。
こういうところは近づかない。

まさに雪渓。
ずっと上から流されてきて、谷底に向かって引き延ばされているようだ。


08:00 林道まで戻ってきた。

今年は雪解けがはやそうだ。


何度見ても危うい。




再び渡渉。帰りは濡れてもよいから気が楽である。

09:00 山荘まで戻ってきた。

バスは1日4本だろうか。
栂池から猿倉というのもやってみたいが、バスはあまり期待できそうにない。

駐車場から見たトイレ。給水も可能。

山荘用の駐車場。(前述の看板を左へ)


こっちは一般登山客用の駐車場入り口(前述の看板を直進)

駐車場から山荘を経由せずに登ることも可能だが、どちらかの組合が、山荘で登山届を出すようにとブロックしている。

今回の装備

グレゴリー バルトロ85
BlackDiamondのピッケル

ピッケル派もほとんど居なかった。

スキーヤーが多いせいかほとんどはダブルストック。

自分の足が痛いのも今回はストックを使わなかったせいもあるかもしれない。

ともあれ無事戻れてよかった。

帰りは温泉によって、うどんを食べて帰った。


みみずくの湯
ちょっとわかりづらいところにあるが、落ち着いていてよい。
うどんもおいしかった。安いし。