国宝「卯花墻」志野茶碗
三井記念美術館の特別展に行って来た。
(写真はとれないのでWeb上のもの)
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三井記念美術館が所蔵する美術工芸品は、現在約4000点、切手類が約13万点に及んでおり、このうち国宝が6点、重要文化財が71点(本館所管1点を含む)、重要美術品が4点を数えます。
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ということで所蔵している国宝6点のうちの1つがこの「卯花墻」。
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日本で焼かれた茶碗で国宝に指定されているのは、本阿弥光悦の白楽茶碗(銘不二山)と、この卯花墻の2碗のみである。
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茶碗として国宝指定されている2つのうちの1つでもある。
実際の展示品を見てみると、他の志野茶碗とあまり違いが分からなかった。
ただ、全体的に器や入れ物はその使う場所、入れる物を想像して見ると、その良さがよく分かる気がする。
茶碗は茶室で茶を淹れた姿で見て、映えればそれがよいのだと思う。
そのほか、「桃山の名陶」として、
・志野
・黄瀬戸
・瀬戸黒
・織部
が展示されていた。
志野は色によって分類されていた。
おおよそ次のように思う。
・黄志野 : 黄色味がかっている。凹凸がなくのっぺりした感じ。
・鼠志野 : ねずみ色、少し赤みがかる。
・紅志野 : 鼠志野と赤みの割合が逆で、赤みの中にねずみ色がある。
特に良かったもの
織部菊文茶碗
黒織部。
他の作品と比べるととてもよい。
織部四方切落手鉢
黒織部のほかにはこの色のコントラストの作品が多く展示されていた。
図柄はよいのか見当がつかない。
奥で緑の釉(ゆう)が垂れている。
垂れてしまった失敗作のように見えるがそこが面白いのだと思う。
黄瀬戸胴紐茶碗
黄瀬戸の茶碗にデザインが施されている。
黄瀬戸はあまり良いものに感じられなかった。唯一これがよい。
写真ナシ
青楽割山椒向付(導入作)
黒色に近く見えるが実際は緑色。
ただ実際に物を見て記憶する色は黒色。
とてもよかった。
参考:黒楽焼貫割山椒向付
実際このような感じだったが別物。