今まではz55を使っていた
始めたばかりで続くかどうかもわからないため、30ℓもあれば十分ではあったが、大は小を兼ねるでz55を購入した経緯がある。
z55は荷物が少ないときはストラップを引けばかなり薄くまとまり、ブカブカにはならないところが良い。また、荷物が多いときは雨蓋を伸ばしてより多くの荷物を積むことができる。(ただz55は55ℓと言うには小さい気がする)
z55で残雪期にテント泊の装備を持って山に入ろうとしたが、さすがにこれでは小さいと感じた。
しかし、問題の本質は、
- 不要なものがまだまだ多い
- パッキングが下手
- 軽量化ができていない
と考え、無理して詰め込んで山に向かった。
ザックと水込みで16kgあった。
大失敗、やはり大きなザックを買うべきだった
ザックの中は一杯なので、他に工夫をする必要があった。
テントはザックの下にくくりつけることにした。
ザックを降ろすときはザック下のテントを傷つけないように慎重に背面から降ろすように気をつけた。
テント泊後に撤収をするときも、ザックをなるべく立てないように収納していたため、雨蓋の間に挟んだウェア2着に気が回らずストラップで括り付けずに担いでしまった。
結局下山中どこかに2着とも落としてきてしまった。
ウェア2着で合計6万以上・・。
4万の上着は親切な方が拾って届けてくれて、親切な方がそれを送ってくれたので、後日手元に戻ってきたが、こんなことなら大きなザックを買っておけばよかった。
経験が足りないのにムリして小さなザックに詰め込んでいた訳だが、経験不足を補うのもまた道具な訳で、創意工夫も重要だが、ムリはしてはいけないと思った。
ザックの下にテントを括り付けた。
テントを外に括り付けるのは本当はよくない。
やるなら普通はクローズドマット。
バルトロ85の購入
前から気になっていたザックなどを一度検討してみた。
MacPacのザックはアズテックの色合いや無骨な感じが格好良いのでいつかは使いたいと思っているが、なかなか手が出ない。重いのが気になるし、雨がしみることで防水性を高めるアズテックはとてもよく出来ていると思うのだが、染み込むと更に重くなりそうなイメージもある。
オスプレーは安いのでがよい。ただ背負うとあまりよくないといった印象があった。
イーサは背面にボードを積むことができるのだろうか。できれば更に良いのだが、よくよく考えてみると大型ザックでバックカントリーはしないだろうと思った。
そのほか、カリマーやドイターなんかも気には留めていたが、たまたま見ていたヤフオクでバルトロが格安で出ていたため、購入してしまった。値があがってしまい、最終的には4割引きぐらいの値段だったろうか。
身長176cmなので、MかLのハザマ。
z55はMだったが、バルトロはLを選んだ。正解だったと思う。
「85」である必要があったのか。
大は小を兼ねる、でよいと思った。
ただあまりにも大きいので、テントの中でどうなるか心配は残る。
特に大型ザックのウェストベルトは頑丈で屈強で、少し移動したいだけでも何かとぶつかってしまう。
z55とバルトロ85を比べてみて
サイドポケット
z55ではドリンク(ペットボトル)を挿していたのだが、2回は落としている。
荷物に押されて飛び出してきてしまうためだ。
また、ポケットの口が真上を向いているので、ザックを担いだ状態で取り出すには腕をひねるなどしなければならなかった。
バルトロはポケットが最初から斜めを向いているので取り出しやすい。
また、ドローコードがついていて、落ちないようになっている。
不要なときはマジックテープでポケットをしまうこともできる。
しかし500mlのペットボトルには大きすぎなポケット
ヒップベルトのポケット
z55は両方ともメッシュなので細かい砂ホコリや雨の影響を受けた。
バルトロのは片方が密閉式になっているので、デジカメを入れて置きやすい。
ショルダーハーネス
バルトロはショルダーハーネスの肩の付け根を内側や外側にスライドできる。これにより、首周りのハーネスとの違和感を調整することができる。
付け根が左右に動く
背中の通気
z55はメッシュになっていて背中が汗でベタベタになるといったことがなかった。
新しいバルトロも背中にスペースが生まれるようになっており、これは旧バルトロよりも改善されたのではないかと思う。
また腰のあたりは滑り止めの処置がされており、腰で担ぎやすくなっていると感じる。
しかし滑り止めが強力で、担ぐときにウェアが引っ張られる
裏側にパットが入っていて腰へのアタリを調整できる
ザックの仕切り、ポケット類
z55は一気室であった。
バルトロは二気室になった。これは良し悪しかもしれないが、仕切りはいらなければ外せる模様。
取り外し可能な布が張られている。
下部のポケットから出したいものが混ざらないようにするためと思う。
ストラップ、コード類
ストックやピッケル用のループが左右にある。
ヘルメット等を括り付けるネットのためのループもあった。
下部にはストラップがありマットなどを括り付けられるようになっている。
かなり長いので使わないときは取り外してしまったほうがよい。
また、雨蓋も左右別々のポケットになっている。
片方を開けてみた。反対も同様に開く。
雨蓋の裏側にもポケットがある。
つまり雨蓋だけで3つもポケットがある。
ザック本体への出し入れは上部からだけでなく、背面からもおこなえる。
大きく開くので普段はここから出し入れしても良いかもしれない。
ボストンバックのようなイメージ。
冬季などファスナーが使えないときは上部から開けるとか。
右下に見えるのが上部の開口部を閉じるループ。
厚手のグローブでも操作できるように大きくしていると言えなくもない。
左右にも大型縦長のポケットがある。
12本爪アイゼンとか入れやすそう。
付属品類
サブバックが付属している
中に入っているサブバック。15ℓくらいだろうか。
ザックの中ではハイドレーション入れとして使いやすい。
背負えるようになっている
レインカバーも付属している
このレインカバーはどうやってザックと固定するのかわからなかった。
ザック本体のストラップをカバー側のループに通すのだろうか。
使い方が分からなかったのでとりあえず紐をつけて左右で結べるようにしておいた。
(早速、強風下で使うことになり助かったが)
上部のリングは下端側となる(ぐるっと丸めているので上部にあるが)。
これもどこにひっかけるのかよく分からない。
ザック下部のストラップを外して代用してみた。
まとめ
長期縦走や冬季を意識した造り
どちらもした事がないのに評するのも変だが。
大型ザックの用途といったらこの2つか、単なる荷物の担ぎ上げだと思う。
荷物が重くバランスも重要になってくるため、肩や腰のパットが分厚くできていて、がっしりしている。
またストレスにならないように調整箇所も多い。
左右のポケットはアイゼン用として使いやすい。
でかい。
大きいので喜んでいろいろ入れてしまうと大変なことになる。
改めて考えなければならなくなったこと。
- 荷物の小分けと色分け(分けないと探すのが大変)
- ハイドレーションの活用(ちょっと水、くらいで降ろすのが面倒)
- ウェアの着脱回数を減らす工夫(同上。降ろすのが面倒)
- 大きいからといって何でも入れない(戒め)
しかし、こんなでかいのを背負って危険な尾根を踏破するのだろうか?
普通はアタックザックに切り替えていると思われる。
これはサブザック
アタックザックを別に持っていく余裕はないので、中身を(テントとかに)デポしてバルトロ85で登るのかと思うと、もう少しストラップで細身に絞れたらよいのにと思った。
(危険な尾根に行った事はないので妄想)
とてもゴテゴテしてしまった気がする。
使いやすさを過剰に意識してしまっているのかもしれない。
気に入らなければ買わないだけの話しだが。
あと、雨蓋がズリ落ちてくるのは中身が少ないからだろうか。
このザックは決して他と比べて重いという訳ではない。
ただザックも大きな軽量化が図れるものなので、軽量化の観点でもう少し使い勝手を悪くしても良かったかもしれない。
それだとグレゴリー製品としての差別化にならないのかもしれないが。
また、近年はザックの軽量化は流行りでは無いのかもしれない。
そういった背景で出来たザックではないかと連想する。
使い勝手が良すぎて逆に不安になる、といったザックだと思った。