雨飾山登山 2023 4月末
概要
- 2023年4月末に雨飾高原から日帰り登山
- 残雪期だがGW前の平日でトレース乏しく思ったより時間がかかった
- 後半は雪がシャーベット状になりアイゼンが効かない
- 結局往復10時間くらい。8時間程度の予想より大幅に遅れた。
- 08:30 雨飾高原 駐車場
- 14:10 雨飾山 山頂
- 19:30 雨飾高原 駐車場
- 日没は19:00頃だが谷合は暗くなるのが2時間くらい早い。
- ライトは準備必要、最悪ビバークできる準備も必要。と敢えて思うのはこの山、結構大変だったんですけど。久しぶりだったからか、何なのか。
- ピッケルは持つだろうがストックをほぼ使っていた。
違う尾根を降りるところだった。
最悪死ぬわ。
ポイント
- ブナ林は目印(ペンキやトレース)がないと迷いやすい。探しながら歩くのは時間がかかる。地図アプリは有効だった(YAMAPを使ったが、ヤマレコや地図ロイドもよいと思う)。
- 残雪期なので踏み抜きは注意(普通レベル)
- 斜面を横切ることが多いがアイゼンの下に雪がくっついた状態だと効かないし、シャーベット状の雪でも効かない。結構滑ったし転んだ。危険なところは慎重に、後は滑っても1m程度で大した距離を落ちることはない、はず。アイゼンはBlackDiamondだがそろそろ定評のあるGrivelに変えた方がよさそう(底の柔らかい黄色いゴムが雪を付きにくくしてる)。
- 雨飾高原キャンプ場までは車で行けなかった。雨飾高原から雨飾高原キャンプ場まで1時間くらい歩く。(そんなに歩いた記憶がなかったので帰りは半信半疑で夜道をヘッドライトで照らしながら歩いた。車を降りた時から山旅ロガーをセットしていたので、そのログが無ければ結構気持ち的には厳しかった)
- 迷ったら戻る(登る)
山行記録(読まなくてよい)
雨飾荘の横の路上に駐車場がある。10台以下ぐらいか。
雨飾高原~雨飾高原キャンプ場
1時間くらい歩く。
T字路で右に曲がるので注意。
キャンプ場が見えてくる
この案内看板を左手に、右下へと降りていく。
少し奥の降りやすいところから降りる。
川沿いを歩く。
登山道入り口は行き過ぎて気が付いた。
鳥の鳴き声がさっきまでと変わって「珍しく来たね」って感じで鳴いてるから「平日だからね」ぐらいに思って聞いてたが、行き過ぎてるのだと思い当たった。
やはり鳥は会話してると思う。
登山道入り口。ここを登っていく。
登山口は割と分かり易いのだがちょうど写ってる銀のプレート(2/11)が道の下にも設置されていて、ここに視点が行くと上の登山口に気が付かない。
割とこのせいで見落としがちなのではなかろうか。
自分はそうして行き過ぎた。
登り始めは割と高度を稼ぐようで、そのあとブナ林に入り横へと巻いていく。
こんな感じでトレースかペンキを追う。
実際方角が合ってればどこを通ってもさほど変わらないのだろうが、そういうのが初心者には困る。というのも結構遠くまで行ってペンキが見つからないと戻らねばならず、戻ってもやはり見当たらないともう行く気が失せる。
ブナ林が終わると谷に降りて次の尾根筋に向かう。
右に膨らんだ軌跡は帰りのルート。人のトレースを辿ったのだが、右奥は夏道をトレースしてたようだ。雪で覆われているとどこでも通れるが、その先でハイマツなどで邪魔されることがある。雪道でもちゃんとしたルートを通らないと行った先で詰むので怖い。
右下のトレースの膨らみは間違いだろう。
12:00 まだここ。
GoogleEarthだとこんな感じ
実際の写真だとこんな感じ。谷と尾根にはもっと標高差がありそうだが実際はさほどない。谷に雪が堆積していて標高差を感じないのだろうか。それともGoogleEarth(とか)は標高差を少し極端に見せる処理をしてるのだろうか。カシミールにはそんな設定があった。極端に見せないと確かに地形差は分かりにくい。
尾根筋を登っていく。尾根が切り立ったところは道が明確。
なだらかだと分かりにくい。図のちょうど奥は明確だが手前は不明瞭。
下りで道を誤るとぜんぜん違うところに行ってしまう。
山に登らない人にはなぜ尾根で迷うのかわからないと思う。
これは帰りに道を誤ったときの図を上からみたところ。誤りに気が付いたがこのまま進んで50m以内で元の道に合流できるかも、ぐらいに考えていたが、こうしてみるとぜんぜんそんな事無いと分かる。なお傾斜が急過ぎて引き返している。
道迷いを横から見たところ。
結構大胆に間違っているが「間違ってる可能性を感じながら正しいのか確認している」感じ。誤りと分かってからはこのまま降りれるか逡巡したが「ピッケルをリュックから出したいが体の向きを変えられずに立ち往生で終わり」。やり直し→「最初からピッケルを出す」→「傾斜が急過ぎるが横に逃げ道はないし今から登り返すには遅すぎる。このまま夜を迎えるのか」ということでどの道死にかけそうで、冷静になって道を戻ってよかったと思う。
落ちたらこのどこかで発見されるのか。自戒。
(赤線で引いたら生々しすぎた)
谷底から見るとこんな感じ。
それはさておき、
13:40 笹平
ピークで休憩してる時間もないので荷物はデポ。
身軽になったらアイゼンが効きにくくなった。
14:10 雨飾山 山頂
急いで帰る。
で、書いたような道迷いがあり数回滑り転びようやく帰ってきた。
課題:下りで横向きのときアイゼンの外側のエッジが効かない。難しい。
今日は(舐めていたので)ゼリー食2つで行動してたがキャンプ場を越えて駐車場に着くまで持たずエネルギー切れ。
ちょうどよい道路の雪の切れ目でカップラーメンとコーヒーで休憩。
この後ヘッドライトを点けてで駐車場まで。
食事しなければギリギリ日が沈む前に着いたと思うが。
全体イメージ。
左から回った方がEasyでは?という気もするがおそらく第2ピークまでしか行けないのだろう。