2019年5月11日土曜日

槍ヶ岳 横尾 2019年 GW

槍ヶ岳 横尾 2019年 GW


概要

  • 槍ヶ岳と奥穂高を狙って横尾を拠点とする(天候悪化で奥穂高は断念)
  • 1日目:横尾まで (時間を持て余す)
  • 2日目:横尾→槍ヶ岳→横尾 (12時間はきつい)
  • 3日目:横尾から帰宅
  • 槍ヶ岳だけなら1日目は槍沢ロッヂかババ平まで行くのがおすすめ。


山行記録

1日目:上高地→横尾

2日目:横尾→槍ヶ岳→横尾

3日目:横尾→上高地

1日目:中央道→国道158→さわんど大橋(K18)でバスに乗って上高地バスターミナル(終点)へ。


上高地から河童橋→明神→徳沢→横尾へ

松本ICから国道158号を上高地方面に向かうと最初に着くのがさわんど大橋(K18)。
もっと近くのバス停から乗ってもよいのかもしれないが、この先駐車場が空いているかわからないし、さわんど大橋に来たバスがなぜかほぼ満席の状態だったので、結果的にはさわんど大橋(K18)から乗るのが一番無難だと思う。
駐車料金は600円/日で、この辺りはみんな同じだと思う。
後で温泉を利用するなどの場合は割引の効く駐車場がよいかもしれない。
今回は「ひぐち」に停めた。
正面がバス乗り場。案内係もいる。

さわんど大橋(K18)は終点で上高地も終点なので最後まで乗っていれば問題ないように思える。しかしさわんど大橋に来たバスが満席に近い状態だったのは何故だろう。

バスチケットは往復を購入(約2,000円)
往復で購入しておけば帰りのバス停を間違えることもないだろう、という思い。


上高地は登山客と観光客がごちゃ混ぜになっている。
上高地
2階に食堂があるが登山用のザックだと通路が狭い。
荷物預かりの看板が左にかかっている。

河童橋、明神、徳沢を経て横尾まで約3時間。
特に道に迷うことはない。
08:09 河童橋

08:52 明神

09:40 徳沢

10:50 横尾


あまり早く着いてもすることがないが、ハイシーズンだとテン場の確保に苦労するかもしれない。
横尾のトイレはとてもきれいで、常時開で流すほど水も豊富。
トイレはきれい

宿泊者は風呂も入れる。信じられない。
よくよく考えればほぼ平地なので錯覚しているだけかもしれないが。
宿泊は10,000円、食事は約1,000円、テントは1,400円、ビールは500円。これは他の山と同じくらいか。平地の恩恵はない。

横尾を拠点として槍ヶ岳を目指す人は少ない気がする。
かといって穂高の拠点としても考えにくい。
登山客の多くは穂高方面に向かったようだ。
翌日槍ヶ岳に向かったのはおそらく10人以下だと思う。

2日目:横尾→槍沢ロッヂ→ババ平→槍ヶ岳山荘→槍ヶ岳→(省略)→横尾へ


11時間はかかるだろうから05:30には横尾を出発。
トレースはしっかり

槍沢ロッヂまではアイゼンなしでも行ける。
アイゼンをしてもよいが歩幅が狭いところがあるので注意。
それほど危険はないがアイゼンでの躓きには注意。

07:05 槍沢ロッヂ
横尾ではガス缶は売ってなかったがここでは売っている。
確か800円くらい。

07:39 ババ平が見えてきた


ババ平はトイレなどは雪の下だが使えるようにはしてくれている。
この先の殺生ヒュッテは雪の下なので、次は厳しい斜面を越えた先の槍ヶ岳山荘まで何もない。
ババ平の先に水俣乗越分岐があるはずなのだが、まったくわからなかった。
(天狗原分岐もわからなかった)
07:42 ババ平


大きな谷底を一直線に向かうので意識しなくても槍ヶ岳には向かう。
白馬大雪渓に似ている。
最後の急登が厳しそう。

09:38 雲が出てきた

11:17 急登を登り終えたところ。
後ろが槍ヶ岳山荘、正面が槍ヶ岳、右下がババ平方面。

槍ヶ岳山荘。カレーか牛丼かで牛丼を頼む。
暖かいコーヒーを飲むつもりでいたが結局ビールを飲む。

槍ヶ岳山荘から槍ヶ岳までは200m。
渋滞すると聞いていたが天候が悪いせいか誰も登っていなかった。登りと下りでルートが違うらしいがわからず同じルートを使ってしまった。
ガスが出ていたため先が見通せず、違うルートを使うことはとても気が引けた。
12:10 槍ヶ岳に取り付く。
結局ガスで上も見えない。

槍ヶ岳自体の危険度はそれほどでもない。
岩と雪と梯子をアイゼンで歩行することができれば問題はない。
斜度が急なので上を見るときは体を意図的に山に近づけて見ないとバランスを崩す恐れがある。
両手サイズの浮石もあったのでヘルメットはあったほうが良いと思う。
12:34 槍ヶ岳山頂

ガスで周りがまったく見えない。すぐに降りる。

13:16 横尾に向けて下山開始。
このポールを頼りに降りる
(無くても大丈夫だろうが、やはり安心はする)


帰りは尻セード(子供用のプラスチックのソリ)をしたが雪がくさっているのであまり距離は稼げなかった。
子供用のソリ。少しはみ出てしまうので服が雪で削られてしまう。
もう少し大きいのが欲しいのだが。
念のためリーシュコードをつけておく。

(ひたすら下山する。。)

15:28 槍沢ロッヂに到着

すっかり忘れていたが、横尾に向かうには槍沢ロッヂを右下に降りていく。
登りもそこから来たのだが、ぼんやりしていると誤ってまっすぐ行ってしまう。

17:32 横尾到着

05:30に出て17:30なのでちょうど12時間。
日の出、日の入りの時間内なのでヘッドライトは使わなかった。

故障、事故などを考えると槍沢ロッヂは重要な位置にあると思う。

横尾の掲示物にも書いてあったが、何か異常が出ていたら無理に横尾に戻ろうとするより槍ヶ岳山荘や槍沢ロッヂを利用すべきだと思う。


この日は予報より1日早く雨が降り始めた。

上はゴアのアウターだが、下は撥水パンツだけなので、大雨でテント撤収、上高地までの移動は厳しい。最終日だし低地なのでずぶ濡れでも構わないのだが、バスに乗るのが問題。早く雨が上がることを期待。

テントのグランドシートも水たまりが出来ている。
テント本体は防水のはずだが、試してないので不安ではある。



3日目:逆順で帰宅(横尾→徳沢→明神→上高地→さわんど大橋(K18)駐車場)


朝9時頃には雨が止んだ(小康状態)ので、急いで撤収して出発。
10:15 徳沢

水はどこも綺麗。
晴れていた時に撮っておくべきだったか。


11:00 明神
缶ジュースは250円だった。

11:52 上高地に戻ってきた。
写真を撮っている位置の辺りに足洗場がある。
バスに乗るので登山靴とズボンの裾を軽くゆすいだ。

さわんど大橋(K18)行きは7番乗り場。
ここから東京行きのバスも出ている。
バス乗り場。


一人で車で来る費用とバスで都内から来る費用では往復で約7,000円くらいバスの方が安かった(自分調べ)。浮いたお金を山荘の宿泊の足しにすれば小さな荷物で楽な登山が出来るかもしれない。

さわんど大橋(K18)の横の「ひぐち」で食事。

ソースかつ丼、おいしかった。
値段は1,300円。
少し高いが混雑もなく落ち着いて食べれたので良かった。


温泉は「しもまき」が500円で安いが、やはり露天風呂が良いかと思い、「さわんど温泉梓湖畔の湯」720円にした。景観は梓川と国道158号が良く見えるという若干イマイチな感じではあったが、開放感があるのはやはり露天風呂ならでは。



帰りに談合坂SAで改元のお土産を発見。
さようなら平成。